クンパルシータ

2004年12月16日 日常
夜11時半過ぎ、京都木屋町でカフェを探す。
一軒の灯りをたよりに、クンパルシータという純喫茶のドアを開けた。

洋館風の造り、重厚な空間。流れるタンゴ。
その中で何よりも一番印象的だったのが、お店のご婦人だった。
失礼ながら年のころ70代?とお見受け。
昔は美人だったに違いない。
お店にはその人だけで、他に従業員はいない。
かがんだ腰のまま注文を取ってくださる。

「コーヒーと、カフェオレください」
「はい?」
「コーヒーと、カフェオレください(再度)」
「はい、ホットコーヒー?お砂糖とミルクはおつけしますか?」
「いや、結構です」
「ブラックですね、ブラック?ブレンドで?」
「はい」
「こちらさまは?」
「えーと、カフェオレで」
「ホットでよろしゅうございます?」
「はい」
「ホットオーレね、お砂糖お付けします?」
「はい」(笑)
「少々お待ちくださいませね」

そして30分後。まだ来ない。
その後、注文を確認しにいらっしゃった。(笑)

さらに30分。
コーヒーがやってきた。
その10分後、カフェオレが。よかった。
なんとものんびりした喫茶店だけど、
コーヒーもカフェオレも抜群においしかったし、
器のセンスもバツグン。
あの女性は店主さんなのだとか。
クンパルシータ、なかなかのアジワイである。

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