ISBN:4048944592 単行本 高木 智彦 角川インタラクティブ・メディア 2005/03 ¥1,600

マスコミ業界で働いていた筆者は、あるドキュメンタリー番組で、
タイのエイズ孤児たちの支援施設「希望の家」を主催する
大森絹子という人物に心をとめる。
毎日忙しく働く合間をぬってタイを訪れた彼は、
どうしても「希望の家」を取材したいという思いを強くする。
その後、金沢大学で教鞭をとっていた大森絹子をたずねて取材の許可を得、
会社を辞め、チェンマイ郊外の「希望の家」に長期滞在することに。
子供達とじかにふれあい、少しずつお互いが近づいていく日常のこと、
山岳民族が抱える問題、タイの習慣などが筆者の素直な目線で書かれていた。
大森絹子ががんで亡くなり、
希望の家の存続問題のところからは特に興味深く読めた。
最後の筆者の決心に、拍手を送りたくなった。

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